2010年のアーカイブ


口蹄疫に係わるご支援の御礼とご報告

宮崎県において発生した口蹄疫による被災に対し,
支援のお願いを申し上げましたところ,
多大なるご支援を賜り誠にありがとうございました。
皆様からいただきましたご支援の総額は,
10,912,396円となりました。
まら,支援金とあわせて温かい励ましのメッセージも
お送りいただいております。
お心遣いに心より感謝申し上げます。

宮崎県では,関係者のご努力により,
7月5日以降は発生事例もなく,7月27日に移動制限の解除がなされ,
8月27日には終息宣言がされる予定となっております。

家族同様に大切に飼育されていた愛牛を失った
農家の方々の無念さは計り知れないものがありますが,
農家が再出発でき,一日も早く産地に笑顔が戻りますことを
心から願っているところです。

いただきました支援金は,宮崎県支部を通じて
和牛農家並びに関係者へ届けさせていただき,
早期復興に役立てたいと考えております。

全国和牛登録協会は,今後ともより一層努力し,
和牛登録事業を通じた育種改良に努めてまいりますので,
一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

会長からのご挨拶

会長理事 向井文雄

会長理事 向井文雄

全国和牛登録協会のホームページにおいで頂き有り難うございます。

 全国和牛登録協会会員の皆さん,登録事業を推進していただいております団体,関係者の皆さん,日頃は和牛の改良増殖にご理解,ご協力いただき感謝申し上げます。
 去る6月25日の第64回通常総会において理事に,引き続き開催されました第154回理事会において会長理事に再任され,これまでの2年間を振り返りつつ,あらためて登録協会会長という職責の大きさに責任を感じております。
 4月20日に宮崎県における口蹄疫の発生が伝えられ,90日以上にもわたり懸命の感染拡大防止作業が続けられており,約20万頭の患畜・疑似患畜,ワクチン接種個体を加えると28万頭弱という未曾有(みぞう)の犠牲をはらって,ようやくにして沈静化の気配が見えてまいりました。清浄化目指して一層の防疫強化をお願いいたします。
 日頃育んできた牛や豚が口蹄疫に罹患あるいは疑似患畜として,殺処分,埋却という悲劇に見舞われた畜産農家の皆さんの心痛は察するに余り有るものがあり,心よりお見舞い申し上げます。また,宮崎の地で不眠不休で防疫処置に従事いただいている多くの関係者のご努力に深く敬意を表します。さらには,隣接する各県においても防疫対策はじめ,登記・登録や流通など緊急時での対応にご苦労いただいており,かさねてお礼申し上げます。いまは,全国の関係者はもとより,多くの市民のみなさんからも一刻も早い終息を願う声が高まっており,一日でも早い復興を祈り,産地の復旧にむけ和牛界が一丸となって取り組んでいかねばなりません。
 さて,一昨年来の金融危機に如実に見られるように虚実入り乱れての情報が瞬時にして世界を駆け巡り,極めて大きな混乱をもたらしたことはご承知の通りであります。21世紀は,単にインターネットを介した情報だけではなく,様々なルートを通じて人や食料,飼料など資材が地球上を移動しており,まさしく国境が低くなったグローバル社会を迎えています。このような,社会経済環境下では,従前の危機管理では不十分であることが,今回の未曾有の口蹄疫により図らずも露呈いたしました。とくに,今後は‘ABCD’に対する危機管理が重要となってくるでしょう。連日新聞紙上を賑わしている核問題(A:Atomic)をはじめ,生物(B:Biologic),化学(C:Chemical),天変地異(D:Disaster)であります。生物については,すでに口蹄疫,O157,BSE,高病原性鳥インフルエンザによりわが国でも甚大な被害を被っております。とくに,鳥インフルエンザや口蹄疫に関しては,中国,韓国,台湾,香港などアジア全域において多発しており,まさしくわが国は口蹄疫など家畜家禽伝染病の汚染国に包囲された状況にありました。このような環境下での危機管理としては,国家としての人と資材など物流の包括的な水際での防御体制と指揮管理体制はもちろん,都道府県における広域的な蔓延防止策と初動対応,市町村におけるきめ細かい防疫や衛生指導体制の見直しが必要となってきております。個々の畜産農家における家畜の飼養管理はもちろん,日常の衛生管理の徹底は言うまでもないことです。日々の「そこまでしなくとも・・・」,「これぐらいは・・・」,「・・・に迷惑になるので・・・」という逡巡がもたらす災禍の大きさを予見した対策が必要となります。私たちは,連日,丹精を込めた牛や豚が殺処分され,埋却される生々しい映像に接し,畜産農家の心中を察すると言葉もありませんが,このような悲惨な被害を最小限に抑えるために,行政をはじめ生産指導にあたるものは「鬼手仏心」の心構えをもち,危機管理に当たらなければならないことを肝に銘じておかねばなりません。
 英国ではこの50年間に3度の口蹄疫流行を経験しております。2001年2月イングランド南東部エセックス州において発生した際は,初動対応が遅れ,延べ21万人の軍隊を動員して650万頭以上の家畜を殺処分して,終息までに1年近くかかり,被害は1兆4,400億円に上ったと言われています。2007年サリー州での発生に際しては,教訓が生かされ,緊急閣議が開かれ,ただちに全国の約11万の畜産農家,3,800万頭の家畜の移動禁止処置がとられ,3キロ圏内を封鎖,10キロを監視区域として移動制限を課し,120頭の牛を焼却,瞬時に沈静化を果たしております。現在では発生農場から半径500m以内の偶蹄類は無条件に処分する,という一見非情にも思える対策が取られているようです。農耕文化を伝統とするわが国と,牧畜文化を源とするヨーロッパ諸国の家畜伝染病に対処する姿勢に温度差があったのかも知れませんが,英国とて,多大な被害を教訓として,単に畜産関係者だけではなく国民が危機意識を共有した危機管理策が取られているのです。このような英国での事例を受けて,国連食糧農業機関(FAO)が策定している口蹄疫防疫指針では,「口蹄疫発生にともなう初動は数日ではなく,数時間以内の制御処置」が拡大防止の要であるとしております。わが国も畜産農家が密集する産地が形成されているのが現状であり,以後これを範として最悪の事態を想定した行動規範を作り上げておく必要があります。
 長年にわたり産地において計画を立て,造成されてきた種雄牛や繁殖集団が一朝にして消え去ってしまう事態を目の前にし,和牛の育種改良に携わる団体組織としても,和牛の遺伝資源の危機管理はもとより種雄牛の集中管理体制の在り方をも今後の課題として認識しておくことが肝要であります。

 現在,登録協会は登録事業を推進していく上で重要な岐路に立っております。公益法人へ向けての取り組みであります。先般の総会では,新たな定款案ならびに支部設置にかかわる規程類の改正案を提示させていただきました。従前とは大きく変わる点がありますが,和牛の登録事業が,わが国固有の遺伝資源を維持発展しつつ,良質の畜産物を安定的に供給し,もって生産農家と国民に寄与する公益性の高い役割を果たすための組織強化と理解していただければと思います。
 組織強化の一環として,今年度から重点的に取り組んでいく事業としては,すでにブロック会議等を通じて承知していただいていることではありますが,平成24年度からの新しい審査標準の施行と第10回全共種牛の部の審査での採用に向けて,本年9月からその普及にむけて講習会等を開催し,あわせて今後の改良に向けた資料収集を行うことであります。とくに,新審査標準の適用や登録実務の指導に当たっては,ブロックごとに,特別に指導員を委嘱し,支部の登録事業強化になるような新たな取り組みを推進してまいります。
 口蹄疫を機に,ニュース映像や新聞紙面上にブランド牛という表現が氾濫しておりました。しかし一方で,「ブランド牛」とはどのような牛か?という素朴な疑問を多くの消費者があらためて抱いたことも確かです。素直な「氏か育ちか?」という疑問であり,産地やマスコミが言う「ブランド」は少なからず混乱を招いているようです。いうまでもなくブランドは,生産者がこだわりをもって生産した製品に対する消費者サイドからの支持により成り立つ看板であり,和牛のブランドも産地が発信する取り組み,物語が評価される一因になってまいります。平成に入っての改良目標の画一化により産地の特色が薄れており,将来の和牛の育種改良の展望にも大きな問題を投げかけております。この課題に対しては,育種組合を中心に,新たに系統再構築事業を立ち上げました。これは,将来的に必要となる改良の源の発掘をそれぞれの産地で取り組んでいただき,それを和牛界がみんなで育てていこうという試みであります。予算的な制約から10育種組合から11系統を選定させていただきましたが,個々の系統はもちろんでありますが,それぞれの取り組みが全国各地の産地での模範例となり,近い将来に新たな系統が芽吹くことを期待したいものです。
 常々申し上げているように,育種改良は果てしのない作業であります。が,目指すべき一里塚が明確であれば必ず報われる作業であります。種をまかねば実りはありません。今日の成果ははるか10年前の努力の証であり,今日の努力がなければ10年後の果実が望めません。全共という日々の活動を確認する晴れ舞台も用意されており,今後の和牛の理想像を高く掲げながらも,足下の現実を見つめ,先人が記してきた事績を範として,できる事柄をひとつひとつ確実にやり遂げていけば,和牛の経済性はさらに向上し,わが国の食料生産を持続的に担う基幹品目としての地位を不動のものにできるものと確信しております。
 和牛界だけではなくわが国畜産が遭遇する未曾有の危機にあり,このような重要な時期に会長という重責を再び担うことに身の引き締まる思いであります。会員の皆様には産地と登録事業を通じた育種改良の重要性をご理解いただき,主体的に参加いただくことをお願いして,再任の挨拶とさせていただきます。

平成22年8月1日
社団法人 全国和牛登録協会 会長   向井 文雄                                   

口蹄疫発生に対する支援のご報告(7月30日現在)

***
宮崎県における口蹄疫の発生につきまして,支援のお願いを申し上げたところ,多くの消費者・関係者の方々からご支援をいただき,大変ありがとうございました。

平成22年7月30日現在で,134件のご支援をいただき,その総額は10,479,696円となりました。支援金と合わせて,温かい励ましのメッセージもお送りいただいております。皆様のお心遣いに深く感謝申し上げます。

一日も早い復興を願い,全国和牛登録協会としても必要な対策を講じていきたいと考えております。今後とも,皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

「和牛」平成22年7月号を発刊しました

発刊予定日:平成22年7月26日

hyosi
説苑
再任のご挨拶


地域活動
新たな和牛産地を目指して~北からの新風~
北海道 江別和牛生産改良組合


TOPIC’S
審査標準改正の経過とその考え方について
(社)全国和牛登録協会


第10回全共へ向けて
長崎県実行委員会だより No.6
第10回全国和牛能力共進会長崎県実行委員会事務局

第10回全国和牛能力共進会の審査基準について
第10回全共担当

アニュアル・リポート
育種価評価の現状
情報解析課

ご支援いただいた全国の皆様へ

会報・登録彙報・統計資料

役員会・各種委員会関係
第10回全共関係
指導事業関係
規程類の制定と改正
・登録規程,登録取扱方法ならびに子牛登記取扱方法の一部改正につい

・褐毛和種および無角和種の種牛審査標準の改正について
事業計画関係
審査・産子検定
産肉能力検定結果の採択
・現場後代検定法(平成22年度前期承認分)
登録証明書の再交付等
・高等登録審査結果
・基本・本原登録牛の審査月齢別体型測定値
・基本・本原登録牛の審査部位別・減率分布
・基本・本原登録牛の得点分布
・平成21年度会員ならびに登録関係統計
本会社員名簿
賛助会員名簿

口蹄疫発生に対する支援のご報告(7月15日現在)

***
宮崎県における口蹄疫の発生につきまして,支援のお願いを申し上げたところ,多くの消費者・関係者の方々からご支援をいただき,大変ありがとうございました。

平成22年7月15日現在で,104件のご支援をいただき,その総額は7,491,788円となりました。支援金と合わせて,温かい励ましのメッセージもお送りいただいております。皆様のお心遣いに深く感謝申し上げます。

一日も早い復興を願い,全国和牛登録協会としても必要な対策を講じていきたいと考えております。
支援金につきましては,引き続き受付させていただいております。今後とも,ご協力をお願い申し上げます。

口蹄疫発生に対する支援のお願いについて>>

第10回全国和牛能力共進会の共進会規則等について

第10回全国和牛能力共進会の共進会規則,審査基準が策定されました。

第11回全国和牛能力共進会の開催地の決定について

平成29年に開催を予定している「第11回全国和牛能力共進会(第11回全共)」の開催地が宮城県に決定いたしました。

第11回全共の概要・開催の詳細については,開催地ならびに参加予定道府県等と協議を行い,随時紹介していきたいと考えます。

新規和牛育種組合の承認について

和牛育種組合は,地域の特色ある牛づくりを目指し,全国の主要産地において,種雄牛造成ならびに種雄牛の母体となる繁殖雌牛集団の整備,地域の核となる系統の造成に取り組んでいます。

これらの取り組みは,それぞれの産地の活性化はもちろん,今後の和牛の育種・改良を考えた場合に,必須の活動であると位置づけられています。

平成22年6月24日の平成22年度育種推進委員会において,全国28番目の育種組合である 青森県 「三戸地方黒毛和種育種組合」の設立が承認されました。

育種組合一覧(15県・28組合)

青森県  三戸地方黒毛和種育種組合(新規)
岩手県  いわて和牛中央育種組合・県南和牛育種組合
宮城県  みどりの和牛育種組合・登米和牛育種組合・栗原和牛育種組合
秋田県  由利和牛育種組合
福島県  福島県和牛育種組合
岐阜県  飛騨地区和牛育種組合
兵庫県  城崎和牛育種組合・美方郡和牛育種組合・淡路和牛育種組合
鳥取県  鳥取県和牛育種組合
島根県  能義和牛育種組合・仁多郡和牛育種組合・飯石和牛育種組合
岡山県  岡山和牛育種組合
広島県  広島県和牛育種組合
長崎県  壱岐市和牛育種組合・北松地区和牛育種組合・五島和牛育種組合
大分県  豊肥和牛育種組合・玖珠郡和牛育種組合
宮崎県  宮崎市郡和牛育種組合・東諸県郡和牛育種組合・
             西諸県郡市和牛育種組合・ 都城和牛育種組合
鹿児島県 鹿児島県和牛育種組合

「系統再構築事業」の実施について

社団法人全国和牛登録協会では,将来の和牛改良に必要となる集団の遺伝的多様性の確保のため,各地域の育種組合で行われている系統再構築に向けた取り組みの支援を行うことを目的とし,平成22年度より「系統再構築事業」を実施いたします。

平成22年6月24日(木)に開催されました平成22年度育種推進委員会において,下記の11系統の事業計画が審査され,実施系統に選定されました。

  • 大分県  玖珠郡和牛育種組合       「たから系」
  • 広島県  広島県和牛育種組合       「広島系」
  • 鹿児島県 鹿児島県和牛育種組合     「しらき系」
  • 鹿児島県 鹿児島県和牛育種組合     「たけやま系・宝春系」
  • 鳥取県  鳥取県和牛育種組合       「気高富士系」
  • 岡山県  岡山和牛育種組合        「たま系」
  • 岩手県  いわて和牛中央和牛育種組合 「寿高系」
  • 宮城県  みどりの和牛育種組合      「みどりの系(第2横利系)」
  • 兵庫県  城崎和牛育種組合        「とら系」
  • 兵庫県  美方郡和牛育種組合       「熊波系」
  • 島根県  能義和牛育種組合        「彦右衛門蔓」

口蹄疫発生に対する支援のご報告(6月30日現在)

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宮崎県における口蹄疫の発生につきまして,支援のお願いを申し上げたところ,多くの消費者・関係者の方々からご支援をいただき,大変ありがとうございました。

平成22年6月30日現在で,88件のご支援をいただき,その総額は5,256,895円となりました。支援金と合わせて,温かい励ましのメッセージもお送りいただいております。皆様のお心遣いに深く感謝申し上げます。

一日も早い終息を願い,全国和牛登録協会としても必要な対策を講じていきたいと考えております。
支援金につきましては,引き続き受付させていただいております。今後とも,ご協力をお願い申し上げます。

口蹄疫発生に対する支援のお願いについて>>

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